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タイは2028年末までのOECD加盟を目指し、包括的な法制度改革を加速させています。HS-TECHエンジニアリングは、日本の化学物質管理専門の月刊誌に寄稿した記事にて、こうした一連の取り組みを詳しく紹介しました。
(参考:「HS-TECHエンジニアリング、化学物質管理専門の日本の月刊誌に記事を寄稿」— https://hstecheng.com/info/6874109)
このたび、タイ工業省工場局(DIW)はOECD加盟に向けた「危険物貯蔵施設に関する調査」を実施しました。
本調査における各パートの要点は以下のとおり。
第1部・第2部(基本情報・化学物質に関する理解)
貯蔵目的、担当責任者、GHS分類(2009年版以降)の採用状況を評価します。特に、ドイツの危険物取扱いに関する技術規則である「TRGS 510」について、事業者側の認知度と実務における運用状況を把握している点に注目。
第3部~第5部(施設、安全保管庫、少量貯蔵)
耐火壁や防液堤等の構造面の安全基準への適合状況、認証済み安全保管庫の使用実態、さらに少量の化学物質を貯蔵する際に生じるスペースの制約や導入コストの高さといった固有の課題を評価。
第6部(混載・混合貯蔵)
国連危険物輸送に関する勧告(UN RTDG)やDIWガイドラインなど国際的な指針を参照しながら、混載不適合物質の分離基準に対する事業者の遵守状況を調査。
第7部(一時保管エリア)
一時保管エリアにおける管理措置を検証し、厳格な時間・数量制限の設定、区画表示、ラベルおよびSDSの完備状況を確認。
第8部(固定貯槽)
地下タンク・地上タンクの安全対策を検証し、二重殻構造、容量の100~110%に相当する防液堤、NFPA 70またはUN番号を表示した警告標識の掲示といった基準を重視。
第9部(新ハンドブックへの提言)
自由記述形式で意見を収集し、新規制への対応にあたって事業者が必要とする政府支援(専門家によるアドバイス、実用的なテンプレートなど)を具体的に把握。
「化学物質貯蔵基準の近代化(OECD国際基準との整合)」との関係
本調査は、2028年のOECD加盟に向けて国内規制を国際基準へ整合させようとするタイ国・DIWの動きを直接反映したものです。ドイツの「TRGS 510」、「UN RTDG」、米国の「NFPA 70」といった厳格な国際基準を調査項目に明示的に組み込むことで、DIWは国内の現行慣行を国際的な水準と積極的に照らし合わせていると考えられます。
化学品を取り扱う事業者が直面する実務上・費用面での制約を丁寧に把握していることからは、DIWが近代化された規制枠組みと改訂版ハンドブックの整備を慎重に進めている様子がうかがえます。タイ国内事業者の現状の対応能力と国際的に厳格な貯蔵基準との間のギャップを埋めることで、今後予定される法改正においてOECD基準への適合と国内産業における実行可能性の両立を図ろうとしています。
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